すずの父親役に、細田作品三度目となる役所広司の出演が決定!
過疎化が進む高知の田舎町で高校生の娘・すずと二人で暮らし、思春期の娘との接し方や距離感に悩む父親役を『バケモノの子』では主人公の熊徹役を、『未来のミライ』ではじいじ役を演じた役所広司が演じました!今作で描かれる親子の形にも是非ご注目下さい。
すずの父親。妻の亡き後、娘を大切に思いつつも、距離感や接し方をつかめないままでいる。
細田監督の大ファンで、作品をいつも楽しみにしているので、『バケモノの子』『未来のミライ』と続き、今作も参加できてとても嬉しいです。
今回は主人公の父親役で、出来るだけ絵の雰囲気に近いやさしさと思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました。
娘のすず役の方は、張った声もささやく声も素敵で、声のコントロールが自在にでき、歌も素晴らしかったです。
監督の絵コンテを観ると、自由な発想がそのまま映像になるアニメは、つくづくすごいなと感じます。
高知と<U>の風景のギャップは、メリハリが効いていて、この映画の醍醐味だと思います。僕はSNSには疎いですが、若い方々は身近に感じながら生活しているので、今作で自分がインターネットの中で生きている姿を客観的に見ているような不思議な体験ができるのではないでしょうか。
出来上がりはまだ想像もつきませんが、監督の作品は非常にダイナミックな一方、家族を丁寧に繊細に描き、子どもが大きく成長する物語が多いので、この映画を見て、コロナ禍の中ですが、子どもたちが、前向きに生きる勇気や希望が持てるようになることを期待しています。